餃子と麺 いせのじょう 栗沢店畑の横〈岩見沢市栗沢町〉

Let’s Eat 北海道ポーク!
<オススメの一品>「焼餃子(5個)」350円(税込)※写真は2人前

畑の中にひっそりとある、餃子とラーメンの店

道道30号線を車で走っていると、茂世丑郵便局の近くに「ラーメン」と書かれたのぼりが見えます。それを目印に小道を入っていくと、レンガ色の大きな倉庫の横にあるのが「餃子と麺 いせのじょう 栗沢店畑の横」。

「店を始めたのは、札幌市白石区の菊水です。桑園にも店舗があり、料理に使う唐辛子は深川市と札幌市にある自家菜園で栽培しています。移動が大変なので、畑に隣接した店を作りたいと思い、見つけたのがこの場所です」と、代表の石水孝治さん。

まさに、畑の横といった感じで周りには何もありません。それにも関わらず、岩見沢方面から札幌の店に通っていたお客さんたちは「近くなったので便利」と足しげく通い、ドライブがてらわざわざ探してくる人も増えているとのこと。

そんな人たちを魅了しているのが、餃子とラーメン。餃子は、焼餃子と水餃子があり、ラーメンは「辛口白菜ラーメン」「しょうゆラーメン」「しょうがラーメン」「太麺背脂ラーメン」。それぞれに、チャーシューたっぷりの「チャーシューメン」があります。

すっきりとしたスープときれいなチャーシュー

味の特徴は、一言で言うとシンプル。「しょうゆチャーシューメン」は、麺の香りが高く、すっきりとしたスープからは、ほのかに魚介系の香りがします。聞けば、スープには鶏ガラと煮干しを使っているそうで、この風味に納得。最初の一口でガツンと来るのではなく、食べ進むほどにうま味が増していきます。食べ終わった時の満足感が、また食べたくなるのでしょう。

そして、忘れてならないのが、チャーシュー。見た目がきれいで、雑味がなくすっきりとした味わい。噛んでいるうちにうま味が染み出してきます。「小口で対応してもらえる精肉店を探していた時に出合ったのが、『う米豚』です。色がきれいできめが細かい。何より味が格別です。食べた瞬間、これだと思いました。精肉店の方と親しくさせていただいているので、生産者のことなど、いろいろと教えていただいています。そんなコミュニケーションも楽しいので、いつも自分で買いに行っています。それに、誰から買うかも重要で、丁寧に扱っているのが分かるから安心ですね」。

「しょうゆチャーシューメン」900円(税込)

焼くと茹でるとでは、別物の味わいの餃子

餃子にも「う米豚」を使っています。焼餃子は、じゅわ~と広がる肉汁の中に感じられる、シャキッとしたキャベツの食感が絶妙。隠し味程度にニラが入っていますが、あっさりとした口当たりなので、1人前をぺろりとたいらげてしまいます。

水餃子は、キャベツの食感がまろやかになり、甘味がぐんと増しています。口の中で、肉とキャベツ、皮がひとつになることで、肉のうま味がストレートに伝わってきます。黒酢を軽く付けると、味が引き締まります。
同じ餃子を使っているにも関わらず、焼餃子と水餃子とでは、不思議なほどに印象が異なります。焦げ目の香ばしさを楽しめる焼餃子と素材のうまみを堪能する水餃子。おなかが許せば、ぜひ食べ比べてみてください。

店名の「いせのじょう」とは、石水さんのおじいさんの名前。高知から北海道に移住して農業を始めたそうで、父親も農家を引き継ぎ、肉牛を飼い始めたのだとか。「昔は早く都会に出たいと思っていたのですが、今は田舎で畑をやっています」と、にこやかに話す石水さん。穏やかな人柄が料理にも伝わっているようです。

「水餃子(5個)」350円(税込)

Pork Information

う米豚

豊かな水資源に恵まれた千歳市にあるのが「おおやファーム」。「柔らかくて美味しい豚肉づくり」を目指して、商品化されたのが「う米豚(うまいとん)」です。赤身に細かく脂肪が入った‘霜降り’になるよう、飼料には米を加え、出荷前の50日以上はアミノ酸バランスや脂肪酸組成などを研究した専用の飼料を与えています。

餃子と麺 いせのじょう 栗沢店畑の横

岩見沢市栗沢町茂世丑454-2
TEL:0126-45-3338
10:00~15:00
月曜・日曜休

菊水本店

札幌市白石区菊水1条1丁目3-2 菊水会館1階
TEL:011-832-6870
8:00~15:30
水曜・木曜休※2022年4月20日までは水曜は営業

桑園高架下

札幌市中央区北10条西14丁目 JR桑園イーストプラザ1階
TEL:011-252-9691
9:00~15:30、水曜・日曜休

※コロナウィルスの感染状況により、営業時間や定休日が変更になる場合がありますので、あらかじめご確認をお願いいたします。

※この記事は2022年3月現在のものです