
テイクアウト900円、イートイン950円(税込み)
スパイスを活用した元気になれるメニュー

JR帯広駅から徒歩10分ほどのオフィス街にある白壁の一軒家が「無国籍弁当 Pelican food club」。「開店時は一人でしたので、テイクアウト専門店として始めました。今はスタッフが増えたので、イートインや近くの企業を対象にデリバリーもしています。ランチや夕食のほか、予約にて提供しているホームパーティーやクリスマス、運動会向けのエスニックオードブルも好評です」と店主の山中慎太郎さんは話します。
メニューは、いろいろな国の料理をアレンジしたものが主流で、サルサソースを使ったタコライス、スパイスカレー、タイのトムヤムクンをイメージした薬膳スープなど。「薬膳というと難しそうに思われますが、カレーやエスニック料理のように、スパイスを活用することで体に良いもの、食べて元気になれるものを提供したいと思っています」。
イベントがきかっけで知った、地元の豚肉の美味しさ
山中さんが惚れ込む「とかち桃花豚」との出会いは、自らが参加した地元のイベントです。「とかち桃花豚」も出店していたため、地元で豚肉を生産していることを知りました。「どんなものかと食べてみたところ、めちゃめちゃ美味しかった。脂身にクセがなくてすっきり食べられる。こんなうまい豚肉を食べたのは初めてだったので、数日間感動が続いていました」と笑います。後日、農場主に会う機会があり、その時の思いを伝えたところ話が進み「とかち桃花豚」を使い始めました。
お薦めメニューは、「とかち桃花豚 山わさびステーキ丼」で、「この豚肉は焼いて食べると美味しさが際立ちます」と言います。確かに、柔らかさの中にシャキッとしたほど良い歯ごたえがあり、噛んでいるうちに甘味が染み出してきます。山わさびの辛味が加わることでさっぱり感が増し、ロース1枚をぺろりとたいらげてしまいます。
「テイクアウトした時の味を確かめるため、冷蔵庫に入れたものを後から食べることがありますが、この肉は冷めても美味しい。まさに弁当向けです」とも話します。


カフェ感覚での食事にもプチ宴会にも使えます
「この豚肉を知っている地元のお客様からは、『この値段で大丈夫?』なんて言われますが、精肉店と直接取引させていただくことで手ごろな価格で提供できます。地元の食材の美味しさを地元の人にも知っていただきたいですね」。
「とかち桃花豚」を使ったメニューでは、「魯肉飯(ルーローハン)」も人気。ごはんの上に甘辛のタレで煮込んだ豚肉をのせた台湾の料理で、八角(中華料理に使われるスパイス)の香りが効いています。タレとごはんの相性の良さは言うまでもなく、どんどん箸が進みます。
同じ料理でも、イートインとテイクアウトとでは印象が変わります。白いランチボックスに入った弁当は、アジアの屋台で出される料理のようでちょっとオシャレ。
店内には、カウンター席のほか、中二階の小上がりもあります。イートインと言うよりは、カフェといった雰囲気で、食事をしながらゆっくり過ごせます。ちょっとした集まりに小上がりを使う人もいるようで、いろいろな使い方ができるのもうれしいですね。

テイクアウト850円、イートイン900円(税込み)

無国籍弁当 Pelican food club(ペリカンフードクラブ)

帯広市東1条南9丁目
TEL:0155-66-4695
月~金/11:00~15:00 (ラストオーダー/14:30)、17:00~20:00(ラストオーダー/19:30 )
土曜/11:00~15:00(ラストオーダー/14:30)
日曜・祝日休(イベント出店による臨時休業あり)
Pork information
十勝平野の西部、清水町にある「青木ピッグファーム」。ここで育てる「とかち桃花豚」は、桃の花のような、鮮やかな肉の赤色と脂肪の白さが自慢です。「SPF農場」の認定を受け、豚の健康管理、防除体制、衛生管理を徹底。飼料には米や麦類の配合割合を増やし、きめの細かい柔らかな食感を目指しています。
※記事の内容は、2020年3月現在のものです