生産者向け情報

HPA便り37号「平成29年度定期総会開催結果」について

■ 平成29年度定期総会を開催し、総会提出議案どおり承認されました

 

5月30日に開催した総会について、その概要についてお知らせいたしますので、本年度の協会事業・運営に対し、なお一層のご理解とご協力について、よろしくお願いいたします。

■ 定期総会の概要

1 出席者

(1)出席代議員:15名

議決権行使代議員:6名

代議員総数:22名

(2)出席役員:14名

(3)来 賓:北海道農政部生産振興局畜産振興課長 山口 和海様、北海道立総合研究機構畜産試験場長 南橋 昭様ほか養豚関係団体役職員15名

(4)会員・事務局等:19名(青年部長、会員、協会・地区組織事務局)

総合司会を務める中岡副会長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2 総会議事

【富樫会長挨拶】

第12回定期総会の開催にあたりご挨拶申し上げます。代議員の皆様にはご多忙の中、ご出席いただきまして誠にありがとうございます。
また、北海道農政部山口畜産振興課長を始め多くのご来賓の皆様には、日頃よりご指導、ご鞭撻いただいていますことに感謝申し上げます。

さて、昨年はPEDの影響がまだ残り、生産の回復がいま一つという状況の中、当協会としては、安定的に事業を推進してまいりました。 一方、TPPはアメリカが協定から離脱を表明し、発効しない見通しとなっておりますが、現在、EUとのEPA交渉あるいはアメリカを除くTPPイレブンまたは、米国との二国間交渉などが想定されています。したがいまして、当協会では様々な豚肉消費拡大運動やブランド化対策を進めてまいりましたが、これからも会員の皆様の力強い協力のもと、さらに対策を強化してまいりたいと考えています。

また、昨年は災害の多い年で、特に台風被害を受けた会員の皆様には心からお見舞い申し上げます。協会では関係各位のご理解をいただきながら、国の養豚安定対策補完事業を活用し対応したところです。
当協会では長年に亘り農場記帳運動を展開し、これによって北海道全体の衛生レベルの向上と会員の安全意識の向上に役立ってきているものと自負するとともに、農場HACCPも全国的に見て進んでいると考えております。
最近の話題は農畜産物の生産工程管理の第三者認証であるギャップであり、国は早急に推進しようとしておりますので、情報を集め、必要な場合は迅速に対応していかなければならないと考えております。
その他新たな取り組みとして、担い手スキルアップ研修や会員の出荷頭数増加を図るための生産性向上対策も検討しているところです。

北海道は平成37年を目途に現在よりも豚の飼養頭数を3千頭から4千頭増やし、飼養頭数として65万7千頭を目標と立てておりますので、私たちは事業を通して農家数の減少を減らし生産性の向上を図るため、会員の一致協力と関係機関団体との連携を図り、早くこの目標を達成し、肉豚産地としての地位向上を図って参りたいと考えております。

最後にお集まりの皆様の益々のご発展とご健勝とともに、北海道養豚産業の益々の発展を祈念いたしまして、ご挨拶にかえさせていただきます。

 

【山口畜産振興課長来賓あいさつ】

本日お集まりの皆様には、日頃より本道農政の推進にご理解とご協力をいただいていることに感謝いたしますとともに、養豚の生産振興において、皆様方がそれぞれの地域でご活躍されていることに、敬意を表します。

さて、道内の養豚ですが、平成26年に猛威をふるったPEDは、道内では昨年の6月を最後に新たな発生は確認されていませんが、全国的には、特に関東や九州で発生するなど、予断を許さない状況にあります。
また、口蹄疫についても、韓国や中国等で発生が続いていることから、生産者の皆様にあっては、今後も衛生対策の徹底に努めるとともに、異常を発見された場合は、早急に通報され、被害の拡散防止に努めていただきたい。

また、最近の豚肉の需給を見ますと、牛肉価格の高騰もあって、豚肉の需要は堅調に推移して、枝肉価格も高値安定を維持しています。このことにより、養豚経営安定対策事業は、平成25年度以降発動していませんが、しかし、TPP協定については米国の離脱により、先行き不透明な状況にあるので、今後の11カ国協議や米国の貿易交渉の動向を注視していきたい。

来賓祝辞を述べる山口畜産振興課長

さて、2020年には、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。
道内の養豚場においては、農場HACCPを取得しているところもありますが、東京オリンピック・パラリンピックに提供する食材については、グローバルGAPやJGAPの取得が求められます。
世界のアスリートや、その関係者が道内で合宿したり、競技を行ったりします。この機会に、GAPを取得され、道産豚肉の提供により知名度の向上に努めていただきたい。

結びに、今後とも安全・安心で、良質な北海道産豚肉が生産できるよう、北海道養豚生産者協会の活動が活発に行われ、益々発展されますとともに、本日お集まりの皆様のご健勝を心からご祈念申し上げます。

 

【定期総会議事結果】

「石狩管内養豚協会」の浅野政輝代議員が議長に就任し、円滑な進行をいただき、第1号議案「平成28年度事業報告並びに収支決算報告について」以下、第5号議案「借入限度額について」まで全会一致で承認されました。

議長を務める浅野代議員

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【定期総会における特別決議】

北海道埼牧心友会 藤田博勝代議員から、①養豚経営安定対策事業における国の負担割合や補てん割合の早期引き上げや、②生産資材価格の引き下げ、原料原産地表示の導入など養豚農業の競争力強化、③畜産クラスター事業予算の十分な確保を柱とする「北海道養豚の振興及び安定に係る緊急要請案」が読み上げられ、出席者全員の拍手で確認されました。
特別決議は、道内選出国会議員全員に要請書として発出するとともに、北海道農政部及び北海道農業協同組合中央会に連携した対応をお願いいたしました。

資料:特別決議「北海道養豚の振興及び安定に係る緊急要請」29tokubetuketugi

特別決議を読み上げる藤田代議員

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3 全国養豚チェックオフ「とんとん自助金」の推進について

【富樫会長趣旨説明】

これから全国的チェックオフ「とんとん自助金」の推進に係る協議をさせていただきます。
三役で「とんとん自助金」について各地域総会、研修会等々出来るだけ手分けして出向いて説明させていただいておりますが、一度・二度の説明では十分な理解は得られていないというのが実際のところと思っております。

「とんとん自助金」は、全ての生産者から肉豚出荷一頭当たり50円のお金を集め、全国的な大きなお金にして、将来的には国際競争という厳しい状況が想定される中、消費拡大、国産ポークの愛食運動を展開していこうということで、私も推進の立場で皆さんに説明しているところです。

今日は、一般社団法人日本養豚協会の阿部副会長にお越しいただき、皆さんにJPPAが提唱する内容等について説明いただいた後、質問を受けながら、「とんとん自助金」推進に向けた決議書を採択いただきたいと考えますのでよろしくお願いします。

 

【JPPA阿部副会長、説明】

阿部副会長から、JPPAが提唱する「とんとん自助金」について、スライド資料「これからの日本養豚業界とチェックオフについて」などにより説明がありました。
資料については、下記リンクからダウンロードしてご覧ください。

「とんとん自助金」の説明を行うJPPA阿部副会長

 

 

 

 

 

資料①:これからの日本養豚業界とチェックオフについて JPPAchekoff

資料2:とんとん自助金リーフレット tontonjijokin2

 

 

 

 

 

【代議員からの主な質疑・意見】

〇 チェックオフとしてお金を集める上で、一番大事なことは均等に集めた金を、皆に均等に公平に使う、結果として皆に恩恵があるという形をとること。こういう目的のためにお金が必要だから集めるということだと思う。
皆が再生産出来る単価を維持するということが一番の目的で、生産者が皆生きていけるということを大前提にするのであって、説明資料では「食育」がどう「単価」に結び付くか明確になっていない。皆が納得出来る形をとる必要がある。

〇 説明・提案される皆さんの思いは分かりますが、まだまだ分からない部分の方が多く、歯切れが悪すぎる。役員方も決議書案をご覧になって、各地区に戻り生産者の前できちんと説明出来るのでしょうか、やはり生産者の皆さんを説得するだけの文言を必要としています。北海道として一丸となってやろうという取組ですから、それなりの文言、説得力がある文言を提示していただきたい。

〇 しっかりとこのチェックオフのパンフレットをもう一回作るなり、きちっと説明してくれたら、決議っていうことでもいいかと思うが、決議案では「努めます」という内容だから、まだ決議書作るところまでの段階でないと思う。

〇 チェックオフ協議会で協議して出来上がったものを見せてくれるならいいけども、JPPAの考え方のある意味押し付けじゃなく、6団体の中でもっと協議して、こうしたほうがいい、ああしたほうがいいとなったものを本当に見せてくれればいいわけで、今日の決議に関しては必要ないのではないか。

〇 国がチェックオフ制度を各農産物で進めていくに当たって、他作目はもっと揉めてなかなか決まらないと思う。出来るなら養豚かと思うし、最初にチェックオフを法令化するというのはすごい意味があり、農業共済のように国も沢山力を注いでくれないかと期待している。

〇 チェックオフに関しては賛成の意見で、やっぱり5年後、小さい子供、孫が国産豚肉に向いてもらうには、どうしても食育にかなりの広告宣伝費をかけないと米国産豚肉の取組みに勝てないと思います。将来を信じて託す意味では50円も安いのではないかと思う。

〇 基本的には賛成で、車で例を挙げると、ドイツ社は売れるのにアメリカ車は安くても日本で売れない、アメリカ政府はアメリカ車を売れ売れと言ってきます。こと肉に関してはスーパーの店頭に並んだ時に安いので、なにせ買ってもらわなければそこで終わりですから、例え高くても国産の肉を買ってもらえるという宣伝活動については賛成します。

〇 今日、色々説明を聞いて、進めていく方が結局5年後10年後と長い目で見た時には必要かと感じます。また、養豚家の件数が減ってきている中で、皆さん経営者それぞれの考え方があるとは思いますけども、ある程度、日本国内の生産者が纏まった考えを持っていくという姿勢を政府にも打ち出していくというのはとても必要なことかというふうに思うので、基本的には賛成です。そういった意味では、すぐにチェックオフの分がすぐに返ってくるということではなくて、長い目で見ると生産者にとってはプラスメリットがあるかと思います。


質疑に答える富樫会長

 

 

(富樫会長)皆さんの意見を聞かせていただき、パンフレットの中身はまだまだ疑問がある、言葉にインパクトがないということもあったと思っています。このチェックオフ「とんとん自助金」の取組については、これから中央と協議しなければならないことも沢山ある。我々が意見を述べなければならない場面も多々出てくる、完成されたものではないので、決議はまだ早いのではないかというようなこともありました。

やはり私としては、今やらなければ北海道養豚生産者協会の会長として禍根に残すものと是非、皆様にご理解いただきたいと考えております。
そこで、本日決議書の案を用意させていただきましたが、今皆さんの意見を聞きながら、もっと中身を精査していただきたい、方向性は分かるが中身についてはまだまだ不明なところがある、というようなことを付け加えて、北海道としても一致協力した中で方向性としてはいいのではないかという、同意を切にお願いしたい。

〇 「とんとん自助金」推進に係る決議書の取り扱い

 富樫会長から、代議員の方からの活発かつ熱心な意見を踏まえ、提案した決議書(案)の後段に「なお書き」を添えた決議書が再提案され、議場に諮った結果、大方の拍手をもって賛同されましたので、報告します。

決  議  書

私ども、一般社団法人北海道養豚生産者協会は、来るべく養豚農業の厳しい国際競争を乗り切るために、自らの資金を基金として提供する『とんとん自助金制度』の確立に向けて、次の行動を実践いたします。

1 本組織内生産者が『とんとん自助金制度』創設に全員賛同するよう、その趣旨の周知に努めます。

2 道内の組織外生産者に対して、あらゆる機会をとおして『とんとん自助金制度』が将来にわたって必要不可欠な制度であることを説明し、一人でも多くの賛同者を獲得する努力をし、道内の賛同者75%以上を目標に引き上げるよう努めます。

なお、本制度創設に必要な会員個々の承諾を得るためには、チェックオフの単価及び方法、同意書取り纏め団体の整理並びに各基金事業内容の原案などとともに、当協会の事業・予算・組織体制等の関わりを検討・整理の上、当協会会員に示すことが課題となっております。

つきましては、中央段階で開催されている「チェックオフ協議会」で検討・整理された内容を順次ご提供いただきますよう、お願いいたします。

平成29年5月30日

一般社団法人北海道養豚生産者協会

会長代表理事 富樫 儀禮


■ 北海道ポークの集いの概要

総会終了後は、出席された来賓及び役員・代議員の皆様で恒例の会員の生産した豚しゃぶを囲んで、情報交換や交流を深めました。

開会挨拶を述べる小田島委員長

今年の豚肉は、株式会社おおやファームの「う米豚」と有限会社フロイデ農場の「とうきび豚」でした。

㈱おおやファーム う米豚

㈲フロイデ農場 とうきび豚

給与する餌に飼料米や北海道産とうもろこしを使うなど、どちらもこだわりのブランド豚肉だけあって、試食された皆様からは大好評で、用意した豚肉のお皿はすっかりきれいになりました。
この場をお借りし、ご協力いただいた2農場の関係者にお礼を申し上げます。

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